宮城県石巻市 産業用機械・器具の設計開発・製造・設置・修繕
代表からのメッセージ
千葉 竜太郎RYOTARO CHIBA(代表)
千葉鉄工所は、昭和20年、終戦の年の10月に個人事業として創業し、初めは船のエンジンの修理業からスタートしています。
その後、水産加工会社の設備や機械部品などを作るようになり、その中で「油圧式圧搾機」を開発しました。それまで人力で重労働だった魚の圧搾作業を機械化し、多くの加工業者の方に喜ばれたそうです。油圧技術は「シャーリング」や「ベンダー」といった金属加工機械へ発展し、それらを全国で販売する「メーカー」へと進化しました。
ところが、その後オイルショックなどの影響で会社の業績が悪化し、2代目社長(現会長)が大胆な事業の見直しを断行しました。その過程で、土木・建築向けの仕事も増えていき、水門ゲート設備の製作も手掛けるようになりました。
現在では、漁業・水産加工業・製造業・建設業、地方自治体など、幅広いお客さまに対してさまざまな製品を作って納めています。お客様の業種も、作っている製品の種類も非常に多岐にわたっていることが当社の特徴の一つです。
私たちの業界は、少子高齢化による就業人口の減少に加えて、工場で働くことを希望する若い世代が減ってきているのが実情です。鉄工所に限らず、ものづくり系の会社は、どこもこの人手不足が課題になっていると感じます。
そんな中、時代の変化に合わせながら、どうやって会社を発展・成長させていくかは業界、そして地域全体の課題です。AIなどの新しい技術も積極的に取り入れられるようになりつつあります。激動する世の中、厳しい状況である反面、挑戦しがいのある時代でもあると言えます。
当社の歴史としても、はじめは船の修理からスタートして、様々に変化を重ね今に至ります。今の仕事をただ単にこなし続けていくだけではなく、新しいものを作るという気持ちを常に持ちながら、変わっていく必要があります。
私たちは、技術を研き、品質を追求する姿勢を大切にしながら、お客さまの期待を超える価値を創造し、広く信頼される会社をめざします。視野は広く持ちながら、変化を恐れず新しいことにチャレンジしていく、ほかにはない唯一の存在になりたいと考えています。
会社組織で最も大事なものは人です。会社は誰のためにあるのか、株主のためや社会のためなどいろいろな意見がありますが、私は、会社は「一つの大きな家」だと思っています。その中には役員もいれば社員さんもたくさんいます。一つの同じ目標に向かって、協力し合って何かを成し遂げる、そんな人々が集う家だと思っています。
よく野球チームにも例えられます。監督がいてコーチがいて、ピッチャー、1番バッター、4番バッターなどさまざまなポジションが必要です。誰が欠けても成立しませんし、みんなで成し遂げるためには、それぞれが役割を果たし、チームとして団結することが必要です。会社も一緒ですね。
会社の中には、様々な価値観を持った人がいて、それぞれの能力にも差があります。そういった部分を含めて集うのが会社です。互いが互いを受け入れて、認めていかなければよい仕事を行うことはできません。われわれの仕事は、一人で完遂することはできず、多くの人の力の集結が必要不可欠だからです。
協調性のある人を求めています。基本的なところですが、素直で誠実で明るい人は、どんな仕事であっても大事なポイントです。
技術・技能は、入社後に一からでも勉強ができます。誰でもはじめはわからないことばかりですので、あまり心配しなくても大丈夫です。もちろん、工学系出身の学生さんには、学生時代に学んだ知識や技術を惜しみなく仕事に活かしてもらいたいです。
努力を重ねてがんばってくれている人に対して、会社はそれに見合った評価や対価を示すのが基本です。それは報酬という部分だけではなく、その人が思う存分力を発揮できる舞台、輝ける舞台を用意することは、会社の経営の中でも特に大事にしている部分です。
自主性を尊重しつつ、その人のキャリアプランや適性を見ながら配置や仕事を任せています。仕事だけでなく、人生の設計を一緒に考えていければとも思っています。会社の発展、社会への貢献のためにも新しい力を求めています。
「ものづくり」という仕事は、自分の努力や試行錯誤の積み重ねの結果が、目の前に製品という「形」として現れたときに大きな達成感を味わえることが醍醐味です。
千葉鉄工所は創業から70年以上経過しました。これまで続けてこられたのは、創業者、先代社長、そして多くのOBの人たちが誠実に仕事を行ってきてくれた積み重ねがあってこそです。
お客様に対してよい仕事を行うのは当然のことなのですが、その期待を超える新しい価値を創造するために、若い力、新しい力に期待します。
ものづくりは楽しい」を共感し合いたい。
目を輝かせて一生懸命に仕事をしている仲間がいます。一緒に学んで自分たちの未来を切り開けるように、勇気を持ったみなさまとの出会いを楽しみにお待ちしています。